はじめに
仕事やプライベート、何かを人に説明するのって難しいですよね?
アウトライン化したり、図解したりと色々手法はありますが、なぜそれが分かりやすいのかを考えたことがありますでしょうか?
本記事では、理解することの本質をご説明します。
理解する=関係が分かる
まず結論からお伝えしますと、理解するということの本質は ”関係が分かること” と同義と言えると思います。
何か新しい知識を得る時、自分が今持っている知識や経験を使って新しいものを理解していくかと思います。例えば、SNSを知らない人がSNSを理解しようとしたとき、「自分や他者の発言をみんなが見ることのできる場所」「掲示板に近いもの」「ネット上で他者と交流できる」といった知っている概念を組み合わせてSNSというものを理解していくといった具合です。
相手に理解してもらうためには?
では、相手に理解してもらいやすくするためにはどうしたらいいのでしょうか?
それは、「説明する内容の関係性を相手が想像できるようにすること」となります。
大事なのは、相手に話の現在地を教えてあげることです。
現在地ということで、地名を例にしてみましょう。
例えばあなたが、”埼玉県の深谷市”の場所を説明をしたいとします。
深谷市に住んでいる人に特別な説明はいりませんが、同じ埼玉県の埼玉市に住んでいる人には、埼玉県の地図があった方が分かりやすいです。また、札幌に住んでいる人には、日本地図を使って説明しないと想像しにくいですし、アメリカに住んでいる人には、世界地図で日本の場所から説明していかないとなんのことか理解してもらえません。
つまりそれぞれ以下のように関係づけられるように促しています。
*深谷市の人 :深谷市
*埼玉市の人 :埼玉市→埼玉県→深谷市
*札幌の人 :札幌→日本→埼玉県→深谷市
*アメリカの人:アメリカ→世界→日本→埼玉県→深谷市
深谷市の地図だけで説明するのか、日本地図や世界地図を使って説明したほうがいいのか、相手の立場や知識レベルに合わせて話を導くことで、相手が理解しやすい説明をすることができます。
私の会社の同僚の話になりますが、上司に説明をするときに、「えっと、今どの部分の話をしてるんだっけ?」とよく言われていました。
それはきっと、会社全体を見ている上司(世界地図を見ている人)にいきなり「深谷は・・・」と話し始めているので分からないと言われているのだなと思っています。
最後に
相手にうまく説明する有効な手段として、”アウトライン化”や”図解”、”全体像を説明する”といったものがあると思います。
上記でご説明したように、どれも相手に話の関係性を見えやすくしているという点で共通しているものがあると思います。結局のところ「理解=関係が分かる」という本質が重要であることをお伝えしたいです。